現場で働く看護師の数は、100万を突破していますが現場では看護師不足の現状が続いているようです。
新設される大学の看護科
新たに看護科を新設する大学も増えてきました。2015年を例に上げると東京純心女子大学、金城大学、神戸女子大学、武庫川女子大学、日本医療環境大学、神奈川工科大学、鳥取看護大学、湘南医療大学、四條畷学園大学、京都学園大学、松蔭大学、大阪青山大学、同志社女子大学、岐阜聖徳学園大学、日本福祉大学。2016年には、東京医療学院大学、姫路獨協大学、八戸学院大学、健康科学大学、八戸学院大学、修文大学、姫路獨協大学などがあります。
大学でも専門学校でも看護師国家試験合格に向けてのカリキュラムが設けられています。看護師専門学校や短大の看護科では3年間、大学では4年間で学ぶのでサークルに入りキャンパスライフを楽しむ余裕が有るのは、大学です。
面接では「大学看護科ではなく専門学校を選んだのか」質問される
面接では、大学の看護科に行くという選択肢は無かったのか?と聞かれることがあります。その場合「学力が足りなくて仕方なく専門学校にした」「学費が安いので看護学校をえらんだ」という回答では不合格になります。専門学校でも大学でも人の命を預かるカリキュラムが組まれているので生易しいものではありません。身に付ける内容をどのくらいの年数をかけて勉強するのか?という点からいえば専門学校は、わずか3年間なので厳しい環境といえます。しかし反対に国家資格を習得後は現場でのスタートが切れるメリットもあります。
専門学校での実習は、教室で行うものと病院で行う臨地実習があります。臨地実習では患者さんを受け持ち看護計画を立てて看護する形をとるなど実務経験を積み重ねる機会は、大学より多いようです。人口の高齢化に伴い医療・福祉・保険チームの一員としてさまざまな場所で活躍できるのです。
准看護師・看護師の就業推移
准看護師は、戦後の看護師不足に対応するために1951年に誕生しました。入院設備をもたないクリニックや医院で正看護師のような高度な看護知識や技術を必要としない准看護師は、正看護師より安い賃金で雇えるメリットがあります。一方准看護師資格を得ても安い賃金で働くのは、働く側のデメリットといえます。日本医師会などは准看護師資格存続の方針のようですが、全国的には、縮小傾向で神奈川では准看護師養成を停止しました。1997年当時443校あった准看護師の養成学校も2013年で234校と減少しており高校の衛生看護科も190校に減少しているなど規模は、小さくなっています。
看護師を目指していても家庭の経済的な理由であきらめなければならない人にとって、中学校卒業見込みであれば准看護師養成学校を受験できることや中間定時制のカリキュラムが設けられているため病院で働きながら収入を得て仕事と学生を両立することも可能になります。看護師を目指す人にとって遠回りで厳しい環境かもしれませんが夢を実現することができます
3年間の実務経験を経て准看護師の免許を取得。2年生の看護専門コースにすすみ国家試験を受験し正看護師を目指す人も多いようです。准看護師の免許だけでは、仕事に制限があるため2004年から、通信制の看護師養成所が開始されました。10年以上の実務経験がある准看護師が対象ですが、国家資格の受験資格が得られます。
年次 | 看護師 | 准看護師 |
2004年 | 797,233人 | 423,296人 |
2005年 | 822,913人 | 411,685人 |
2006年 | 848,185人 | 410,420人 |
2007年 | 882,819人 | 411,272人 |
2008年 | 918,263人 | 397,237人 |
2009年 | 954,818人 | 394,430人 |
2010年 | 994,639人 | 389,013人 |
2011年 | 1,027,337人 | 379,367人 |
2012年 | 1,067,760人 | 377,756人 |
2013年 | 1,103,913人 | 372,804人 |
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