人前に立つと緊張します。面接練習でも噛み本番でも頭が真っ白になってしまうのです。ストレス耐性が低い(弱い)ほど、緊張に負けてしまいやすいといわれています。そもそも人間にとってストレスは、精神的肉体的に負担となる状況をさしており、ストレスを排除することはできません。
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ストレスに強い人、ストレスに弱い人
プレッシャーを感じたとしてもストレスに強い人は、緊張をミカタにします。反対にストレスに弱い人は、ストレスを上手に処理できません。
ストレスに弱い人、(ストレス耐性が低い人)の性格や特徴
- 几帳面で責任感が強い
- 人に頼るのが苦手
- 優等生タイプでプライドが高い
- 真面目で人にも自分に厳しい
- プライベートの悩みを仕事でも引きずる
- 完璧主義
- 複数のタスクを同時にこなすマルチタスクが苦手
- 失敗すると自分はダメな人間だと後ろ向きになる
- 学校や職場で叱られると恥ずかしいと感じて気持ちが落ち込む
- 人の顔色が気になる
セロトニントランスポーター遺伝子
セロトニントランスポーター遺伝子をご存知ですか?
日本人の65.1%はセロトニンの分泌量が少ないSS型。SS型は不安遺伝子が強くストレスに弱いタイプです。日本人は世界一心配症な国民なんですね。混合型のSL型が31.7%。不安を感じやすく緊張に弱く心配性なんですね。LL型は3.2%しかいません。
アメリカ人はセロトニンの分泌量が多く楽天的な性格のLL型が32.3%。混合型のSL型が48.9%です。日本人は、失敗が許されない雰囲気で土下座で謝罪して許しを得たりしますがアメリカ人は失敗に寛容でおおらかなイメージがあります。
セロトニントランスポーター遺伝子は、変えることはできないので受け入れるありません。
ストレスに強い人の性格や特徴
- アバウト(いい加減)
- 攻撃的
- 批判的
- 甘え上手
- 深く考えない
- リーダータイプ
- 学校や職場で怒られると期待されていると感じて奮起する
悪いストレス=ディストレス( distress)良いストレス=ユーストレス(eustress)
ストレスには、悪いストレス=ディストレス( distress)良いストレス=ユーストレス(eustress)があります。また持って生まれた性格によりストレスに強いタイプと弱いタイプがいます。ストレス耐性が高いから人間的に優れているとか、ストレス耐性が低いから人間として劣っているわけではありません。
緊張しやすい性格は克服できるのか?
緊張しやすい性格が克服するのは、正直難しいことですが回数をこなし「慣れ」ることが一番です。看護学校の実技試験は、先生の鋭い視線をビンビン感じながら「落とされるかもしれない」という不安とプレッシャーでスムーズに動けないことがありました。
1年生の頃は、夜中まで練習して睡眠時間2時間でのぞんだこともありました。先生1人1人いうことが違うため混乱します。何もかも先生がいうことがゼッタイで逆らわず受け入れるという強メンタルを叩き込まれました。笑。
OSCE(客観的臨床能力試験)でもガチガチ
看護学校の3年生のとき、模擬患者をむかえ新人看護師という設定でOSCE(客観的臨床能力試験)も経験しました。看護学校でOSCEを導入しているところは少ないようですが大学の看護学部では導入されており、筆記試験とは違った緊張感です。こちらも鋭い視線で教員が見守る中トライアルを実施しなければならず緊張で手汗が半端ないです。笑。
自分と相性が良い先生が見守るときは、落ち着いてできるのに厳しい先生だと本当に緊張します。看護学校の実習では、グループやペアの子と一緒なので自分がうまくできないと相手にも迷惑がかかるしその逆もあるので失敗できない緊張から日々ストレスにさらされるのです。
3年間、ず~~っと寝不足で、病気にならないのが不思議なぐらいです。性格は変えられませんが緊張しにくくなる方法をご紹介しますので試してみてくださいね♪
面接で緊張しない秘訣
緊張による失敗を減らす秘訣は2つ。
- 鏡の前でニッコリ笑う
- 緊張を和らげるルーティンを決める(深呼吸など)
プロのアスリートも緊張を味方にしているのです。心理カウンセラーやメンタルトレーナーが付いているのは悪い緊張を良い緊張に変えることでパフォーマンスが上がるからなんですね。
私の緊張レベルは、かなりひどくひどく言い慣れている「お願いします」すら声が震え噛んでしまうほどでした。最初は、実習の最初の声かけから首や肩にチカラが入ってしまい落ち着きませんでした。先生がじっと見ていると「落ちたらどうしよう」「不合格の場合、再試(別料金が発生する)受けなければいけない」とガチガチになるのです。
人の視線を気にしすぎるせいか顔が真っ赤、顔から火が出るくらいポッポ、試験管や指導主任の話は頭は真っ白そしてフリーズ。背中からも首からも頭からも大量の汗が流れ落ちるという自分でもイヤになりますけど。
悪い緊張を良い緊張に変える
看護学校を卒業して勤務がはじまると失敗したら「緊張して頭が真っ白になったから」では済まされません。同級生、先生ではなく、先輩と患者と医師と目線が増えていきます。
看護学校を受験するとき、膝がガクガク手指が震え自分で何を話しているのかさえ分からなくなるほどでした。グループ面接では、他校の子がガチガチで逆に安心しましたけど。あまりにも噛みすぎて面接官がため息をつくくらいしどろもどろでしたもん。スポーツをするアスリートたちに心理カウンセラーやメンタルトレーナーが付いているように悪い緊張を良い緊張に変えていきたいですね。
ディストレス( distress)とユーストレス(eustress)
ユーストレス ディストレスという言葉があります。ほど良い緊張によって良いパフォーマンスが期待できます。しかし過度な緊張は、パフォーマンスを下げます。アスリートが良いパフォーマンスをするときゾーンに入った!というのは、緊張をミカタにし非常にリラックスしている状態なのです。
一人で、誰かと一緒に練習
面接練習は、1人でも練習できます。ただ失敗しても気づきにくいので録音アプリなどで録音して客観的に直していきます。声の大きさや声の低さなど客観的に聞くことで言い回しのおかしなところが見つかります。
回答に詰まったときは、ノートに書き出して良い回答方法を見つけていきます。友達や先生・親と一緒に練習すると良い意見がもらえますし、第三者的な目線で改善点を指摘してもらい反復練習を繰り返します。
自分では気が付かない話し方の癖を知ることもできますし面接本番への予行演習となりユーストレスな状態で当日をむかえられます。集団面接か個人面接か確認し何度か練習をしておくと緊張で押しつぶされることがなくなります。
3人4人と複数(グループ面接練習)の面接練習は、視線の動かし方や他の子の受け答えを聞くことができるので勉強になります。高校3年生の夏休みには病院の看護師体験や看護学校のオープンキャンパスが始まるので場所になれるためにも参加されると良いですよ。
高校3年生枠で受験されるなら一発合格を決めましょう。私の看護学校には消防士として救命救急士から看護学校に入学した男子生徒がいましたよ。介護や育児をきっかけに社会人として経験を経て受験する人や、介護や医療事務など異業種からの受験生も増えています。看護学校の倍率は高くなる一方です。焦ることなく脇目をふらずに勉強を進めていきましょう。