奨学金を受けるまでの簡単な流れは、病院に応募書類を提出→所定の申込書などの書類を提出→病院で面接による審査→奨学金が口座に振り込まれます。
大学の看護学部、看護専門学校などで病院の奨学金をもらっている場合、給付を受けた病院に勤務すれば返済義務がゼロになります。
都道府県(市町村)の奨学金と病院の奨学金と日本学生支援機構と併用する人もいました。貸与型の奨学金に比べて給付型の奨学金は、お礼奉公が終われば返済がゼロになるものの留年、退学、国試の不合格など想定外のことが起こると支給が停止されたり一括返済をしなければならず親に迷惑をかけることになります。
目次
留年、退学、国試不合格で奨学金停止
留年、退学、国試不合格などの理由で奨学金の一時停止や一括返済を求められると親が肩代わりすることが多いです。
借りていた本人が奨学金が返済できなくなり自己破産でチャラになると思ったら大間違いで連帯保証人である親や親戚のところに請求がいきます。
看護学校の奨学金が返済できなくなった事例
看護という専門分野、常に睡眠不足、緊張とストレスの多い環境で心身を壊してしまい看護学校に入学しても途中で留年し退学した子も少なくなかったです。
個人信用情報機関に登録される内容
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
- 勤務先
- 貸与額
- 最終返還期日
- 延滞
- 代位弁済
- 完済
奨学金は、支給が始まり通帳に振り込まれると「お金がもらえる」という感覚になりますが借金には違いがありません。
個人信用情報機関に登録されるデメリット
個人信用情報機関に登録されると最悪、住む場所さえ追われることになります。実家暮らしなら問題ありませんが賃貸契約で家賃を支払っている場合影響があります。また車のリース契約も同様です。携帯電話スマホやiPhoneなどの契約もできなくなります。ドコモがダメならソフトバンクやauでというのは甘い考えでキャリアは、情報を共有するので契約が解除になることもあります。一度ブラックリストに掲載されると5~10年は消えません。
月平均奨学金支金額
奨学金は授業料、生活費が主な使用目的となります。10万円以上の支給を受けているケースもあります。3~5万円、5~8万円の割合が多いようです。
返済の見通しが立っていない人は半数に及ぶ
返済の見通しに関しては半数が見通しがあると答えているのに対し半数は見通しが立っていないと回答しています。
奨学金を返す見通しが立っていないというアンケートを見て正直驚きました。奨学金の返済が、将来の貯蓄や結婚、子育て、住まいなど生活設計に影響を与えることも懸念しなければいけません。
奨学金を返済するつもりでいたのに・・・
自分が返済するつもりでいても、国試に落ちてしまった、奨学金を返済できるような収入が無い、アルバイト収入で生活が厳しい、職場のパワハラで精神疾患を患ってしまった、体調を崩し休職中で返済できなくなった、低収入、病気をした、本人が行方不明になった、失業した、結婚したけれど離婚して慰謝料を支払わなければいけなくなった、などの理由で返済できないケースも少なくないようです。
連帯保証人の親に迷惑をかけることも・・
連帯保証人である親が母子家庭で生活が厳しい、親が事故のため車椅子生活で身体障害者となってしまった、親が年金生活で返済の目処が立たない。