看護師を目指すなら大学と専門学校どちらが良い?

専門学校出身と大学出身どちらが良い

看護師の資格を取得するために専門学校を出るのが良いのか大学を出るのが良いのか、という質問をよく受けます。病院によっては専門学校卒業だと肩身の狭いという話も聞いたことがあります。私が働いている病院は、大学出身者も専門学校出身者もいますが、看護師としての資質からすれば、専門学校でも大学でも遜色ないです。

新生活

即戦力なら専門卒と言いますが、実際働きはじめると適応力が大事だと感じます。一緒に病院に入った同期でも普通に年齢差はありますし個人的には給料に差があっても大卒だから妬むといったキモチはありません。

大学出身者と専門学校出身者の給料の差

同じ看護師の資格をもって同じ仕事をしても給料も違います。初任給で月額7000~8000円の差があります。月額7000~8000円は1年で計算すると8万4000円~9万6000円の差となります。

結婚せずに22歳から60歳まで働いたとするとトータル319万2000円~364万8000円の差となります。

 

引っ越し

奨学金や学費について

学費が安い看護学校に通うことで1年早く働き始めることができたことで多少は親への負担が減ったので、その点は良かったです。給付型の奨学金は、受け取りましたがお礼奉公が終われば肩の荷がおります。貸与型の奨学金も借りずに済んだので将来的に「学費という借金」という荷物がないのは良かったです。

看護師の目指し方

看護師になるには、看護学校か大学の看護学部を出て国試に合格しなければなりません。看護学校の倍率は高くて入りにくいせいか、最近は大学の看護学部を目指す人が増えているようです。看護学校の3年間で学ぶことを大学では4年かけて学ぶので時間的も余裕をもって学べます。

国試をとるまでの3年(4年)の費用と生涯得られる給料を計算されると良いかもしれません。一般的な大学生や看護学校(寮あり)で実際に実習着や授業料は、以下の通りです。

国公立大学看護学科

下宿生 国立大学看護学科/公立
 出願  センター試験・二次試験・一般入試、特別推薦入試
 受験  交通費(往復)・宿泊費(親子)・食事代 6万円
 入学納付金  28万2000円(国立)、22万6000円

(公立/県内在住者)、33万8000円(公立/県外在住者)

 合格発表・手続き  3万5000円~4万円
 教材費・教科書代 24 万円、ほかにユニフォーム、ナースシューズ、聴診器、ナースウォッチ
 住まい探し  住まい探しの交通費、宿泊費、敷金・礼金・手数料・前払い分家賃20万円~
 生活用品購入費用  パソコン・プリンター含 40万円~50万円。家具・家電・日用雑貨・文房具・衣類など
 生活費  1ヶ月平均9万2000円(1年間で110万4000円、4年間の生活費の合計金額441万6000円
 授業料・学費  53万5800円(国立)、53万5800円(公立)4年間の学費の合計金額460万円~708万円

私立大学看護学科

下宿生 私立大学看護学科
 出願  センター試験・二次試験・一般入試12万円
 受験  交通費(往復)・宿泊費(親子)・食事代 6万円
 入学納付金  30万円
 合格発表・手続き  3万5000円~4万円
 教材費・教科書代 24万円、ほかにユニフォーム、ナースシューズ、聴診器、ナースウォッチ
 住まい探し  住まい探しの交通費、宿泊費、敷金・礼金・手数料・前払い分家賃20万円~
 生活用品購入費用  パソコン・プリンター含 40万円~50万円。家具・家電・日用雑貨・文房具・衣類など
生活費  1ヶ月平均9万2000円(1年間で110万4000円、4年間の生活費の合計金額441万6000円
 授業料・学費  授業料75万円、実習費35万円、施設設備費35万円(入学時手続き納付金110万円)奨学金あり、4年間の授業料と実習費などの学費の合計金額820万円

平成の大学の看護学部も新設ラッシュは令和も続き大学の看護学部は、新設される一方です。大学でも公立と国立と私立では、かかるお金がまったく異なります

看護専門学校

下宿生 看護専門学校
 出願  一般入試、推薦入試
 受験  交通費(往復)・宿泊費(親子)・食事代 6万円
 入学納付金  15万円
 合格発表・手続き  3万5000円~4万円
 教材費・教科書代 24万円~ほかにユニフォーム、ナースシューズ、聴診器、ナースウォッチ
 住まい探し  住まい探しの交通費、宿泊費、敷金・礼金・手数料・前払い分家賃20万円~
 生活用品購入費用  パソコン・プリンター含 40万円~50万円。家具・家電・日用雑貨・文房具・衣類など
 生活費  1ヶ月平均9万2000円(1年間で110万4000円、3年間の生活費合計金額331万2000円
 授業料・学費  授業料30万円、実習費13万円、施設設備費12万円(入学時手続き納付金103万9000円)奨学金あり、3年間の授業料と実習費などの合計金額246万円

合格発表の日時が違うため「保険」で本命校以外の入学金をおさめるとさらに費用がかさみます。

また看護学校は大学に比べると学費が安く抑えられますが、看護学校は公立と私立ではかかる費用が全然違います。私立の看護学校は入学金や授業料、施設設備費が高額なことが多いです。

一人暮らしの生活費

自宅から通学する場合、生活費はほとんどかかりません。学生寮は規律(ルール)厳しく自由は制限されますがアパートマンションで生活するより費用を安く抑えられます。

下宿(アパート、マンションの家賃)4万円~5万円、生活費として、食費・住居光熱ガス費・NHK受信料(奨学金受給者は2019年2月から全額免除)・娯楽費・日常費(トイレットペーパー・洗剤など)、インターネット月額使用料などがかかります。学費とは別に月に8万円~10万円の仕送りが必要でした。遠方で荷物も多く車で運搬できない人は引越し業者などを使っていました。

学費とは別に生活費がかかることをお忘れなく♪

 

コメントを残す