高3の秋になり進路に関する本の中から手に取ったのが、坂本すがさんの「看護師の仕事につきたい」です。私は、中学生の頃から「看護師になりたい」という希望を持っていました。だけど具体的に看護師という仕事を分かっていなかった・・とこの本を読みながら思いました。中高生向けに書いてある本ですが、勉強になりました。中経出版というのは、KADOKAWAのブランドの一つで「 面白く、わかりやすく、役に立つ本」をコンセプトに出版された本が多く「教えて、先輩!私の職業シリーズ」で各分野の専門家が著書になっていて表紙も中身も手に取りやすい1冊です。
「看護師の仕事につきたい! 命を救う看護のプロフェッショナル」
物理の先生になるのが夢だった著者は、大学受験に失敗したために教員の夢をあきらめます。医療の仕事に就くイメージがないまま看護学校を受験します。当時看護学部を含めると大学と同じ4年間で看護師(看護婦)保健師(保健婦)助産師(助産婦)の3つの資格が取れることに光を見出します。しかし2年目・3年目になると劣等生に転落し辞めるか辞めないかと悩みながら毎日通い続けていたそうです。印象的だったのは、看護学校に入学してもなお「看護の仕事がわからない」と著者が思っていた点です。挫折や悩みを繰り返しながら保健師から助産師とトリプルライセンスを取得していくのですが、軸はぶれずに「看護職」について書いてあるので小学校・中学校・高校向けの本ですが、決して簡単で看護の表面だけを扱った内容ではありません。
看護学校の面接で、「あなたの理想の看護師は?」「どのような看護師を目指すべきか?」「5年後あなたは、どうしてる?」こんなことを面接官に質問されたら私は言葉につまってしまったと思います。
将来の明確なビジョンを描く前に「看護学校に合格し入学したい」が私の第一目標になっていました。看護学校の勉強についていけず途中で学校を辞めたいと思ったり実際に退学してしまう人も多い中、国家資格取得そしてその先のことを考えるきっかけとなった本でした。
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