枕詞(まくらことば)頻出問題と勉強方法と覚え方

看護学校の試験内容を確認すると国語は、現代文、古典や古文は出題されないと書いてありますが、看護学校の試験問題に【枕詞】が出題される学校もあるので常識問題としておさえておくといいかもしれません。そもそも古典・古文とは別物なのか??笑。百人一首も万葉集も古事記も区別曖昧なそこのあなた・・枕詞の勉強法は、国語便覧などを活用すると頭に入りやすいんですね。

枕詞は、暗号みたいに丸暗記するしかない

覚え方は、暗号みたいに「山」といったら「川」のようにパターンで暗記します。国語便覧(学校の教材)がなけれな書店の「クリアカラー国語便覧」や「ビジュアルカラー国語便覧」。大修館書店の「社会人のためのビジュアルカラー国語百科」と「ビジュアルカラー国語便覧」は同じような内容(同じ出版社なので)どちらか1冊あれば安心かな・・ま・・なくてもなんとなります?

百人一首もチェックしておくと良いかも!
百人一首

枕詞は、百人一首も合わせて勉強しておくと覚えやすいんですね。百人一首は、恋の歌も多く自分の恋愛に置き換えると頭に入りやすいです。私が、読んだのは、「ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首」と吉原 幸子さん・中田 由見子さんによる「まんが百人一首」です。

ちびまる子ちゃんの方は、和歌の解説と四コマ漫画がメインです。1986年刊行の復刻版で内容が分かりやすいのは、吉原 幸子さん・中田 由見子さんによる「まんが百人一首」です。個人的には、まんが百人一首の方が自分の恋愛に置き換えやすくて好きだったりします。平安時代に誰かを思う気持ちと平成の現代に誰かを思う気持ちには、

試験まで時間が無いなら10問だけ覚える

受験日まで時間が無い方は、今から百人一首全部を覚えなくても大丈夫です。出題されやすい枕詞は、以下の10問ほどです。理屈抜きで丸暗記するのが一番です。

百人一首

レビュー評価が高いあんの秀子さんの「マンガでわかる 百人一首」も人気があります。チェックしてみてください。

暗証百人一首

国語が得意な方は「社会人のための国語百科 カラー版」や「社会人のためのビジュアルカラー国語百科」を参考すると知識が深まります。ビジュアルから入るので楽しく読めます。看護学校の受験などに関わらず中学でも高校でも国語のテストでも高得点狙いたいなら1冊は、準備するといいのかも?時間が無い方は、以下の10問だけ!!覚えておきましょう!

  1. 茜さす(あかねさす)→日、昼、紫、照る、君・・・【あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずやが袖振る】
  2. 足引きの(あしびきの)→山、峰、尾の上 など【あしびきの 鳥(やまどり)のの しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む 】
  3. 青丹よし(あをによし)→奈良、国内(くぬち)【青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふが ごとく 今盛りなり】
  4. 天の原(あまのはら)→ふりさけ見る、富士【天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出(い)でし 月かも 】
  5. 唐衣(からころも)→着る、裁つ、袖、裾【唐衣(からころも)きつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞ思ふ】
  6. 草枕(くさまくら)→旅、ゆふ、仮、露、結ぶ
  7. 白妙の(しろたへの)→衣(ころも)、袖、袂、雪、雲【春過ぎて夏来にけらし白妙の ほすてふ天の香具山】
  8. 垂乳根の(たらちねの)、親【喉赤き つばくらめ ふたつ 梁にいて たらちねの母は 死にたまふなり (斎藤茂吉)】
  9. 千早振る(ちはやふる)→神、氏(うぢ)、宇治 【千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつた がは) からくれなゐに 水くくるとは 】
  10. 久方の(ひさかたの)→天(あめ、あま)、雨、月、雲、空、光 など【ひさかたの のどけき 春の日に 静心(しづごころ)なく 花 の散るらむ】 【わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 居にまがふ 沖つ白波】

上の枕詞より頻出低めだけど覚えておきたい

  1. 秋津島(あきつしま)蜻蛉島(あきづしま)→大和(やまと)※日本最古の古事記→「大倭豊秋津島」(おおやまととよあきつしま)
  2. 梓弓(あづさゆみ)→引く、張る(春)、射る、音、末(すゑ)【あづさ弓引けど引かねど昔より心は君に寄りにしものを】【梓弓ま弓槻弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ】(伊勢物語より)
  3. 新玉の(あらたまの)→年、月、日 など【あらたまのをまちわびてただ今宵こそ新枕すれ】(伊勢物語より)
  4. 天離る(あまざかる)→日、鄙(ひな)、向かふ【あまざかる夷(ひな)の長道(ながぢ)ゆ恋くれば 明石の門(と)より大和島見ゆ】
  5. 鯨魚取り(いさなとり)→海、浜、【灘鯨魚取り海や死にする山や死にする死ぬれこそは潮干て山は枯れすれ】
  6. 石の上(いそのかみ)→布留(ふる)、古、降る【石上 降るとも雨につつま(さはら)めや 妹に逢はむと 言ひてしものを】
  7. 岩(石)走る(いはばしる)→淡海(あふみ)、垂水(たるみ)、滝【いわば知る垂水の上の早蕨も春になりにけり さわらびと】
  8. 空蝉の(うつせみの)→命、世、人、 など【空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしき かな】
  9. 紅の(くれなゐの)→色、うつし心、浅【言ふことのかしこき国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも】(万葉集より)
  10. 真葛(さねかずら)→後も会ふ【さねかづら後も逢はむと大船の思ひたのみて】
  11. 百敷や(ももしきや)→古【百敷や古き軒端の しのぶにも なほあまりある昔なりけり】
  12. 紅葉の(もみぢばの)→移る、過ぐ【紅葉の過ぎにし君が形見と ぞ来し】(万葉集)
  13. 八雲立つ(やくもたつ)出雲八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を】(古事記)
  14. 夕月夜(ゆふづくよ)→暁闇(あかときやみ)、をぐら、入る【夕月夜 小倉の山に 鳴く鹿の 声の内にや 秋は暮るらむ 】
  15. 若草の(わかくさの)→夫(つま)、妻、新(にひ)、若【かすが野はけふはなやきそ若草のつまもこもれり我もこもれり】(古今集)

あまり出題されない

  • 敷島の(しきしまの)→大和(やまと)、日本、世
  • 高砂の(たかさごの)→待つ、尾の上(をのへ)
  • 露霜の(つゆじもの)→消(け)、置く、秋
  • 飛ぶ鳥の(とぶとりの)→明日香
  • 遠つ人(とほつひと)→松、雁
  • 鳥が鳴く(とりがなく)→東
  • 夏草の(なつくさの)→しげき、深く、かりそめ など
  • 日下の(ひのしたの)→くさか
  • 山川の(やまがはの)→あさ、おと、たぎつ

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